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勉強カフェの使い方(その9)
勉強カフェ博多プレースは何するところなんだ?という疑問にお応えするシリーズですが、やっとハード面でのご紹介が終わりました。しかし勉強カフェのすごい所はそれだけではなく、ソフト面が素晴らしいんです!(手前味噌ですが)(^^;)
勉強するぞ!勉強しなきゃ!と思って意気込んでも、苦手な分野や難問に何度かあたるといやになったり、モチベーションが下がったり、「勉強が続けられないのは、自分の意思が弱いから・・」などと自分を責めてみたりという人は少なくないんです。もちろん、自分自身でしっかりと計画を立て、自分自身で目標に向かって孤独な戦いを続けられる人もいます。でも、そういう人のほうが少ないんじゃないでしょうか。だからまずは場所を変える(環境を変える)ことが大事なんですね。
さあ場所を変えた(図書館や自習室を利用した)。目標達成までの学習計画表も作った。これで環境を整えたことになり、大きく前進です。通うことを決めた場所では、見ず知らずの黙々と勉強する人たちに影響を受けて自らも頑張らないと!と思えてきます。この雰囲気だけでも一人で勉強するより格段にモチベーションアップにはつながるでしょう。
ところがです。勉強場所を確保して勉強はするんだけども、何かが足りないと思えてきたりする人もいるんです。顔見知りにはなるけど、言葉を交わすわけでもなく「あー勉強って孤独な戦いなんだなぁ。」としみじみ思ったり。そんな時に、「いつも頑張ってますね!」とか「〇〇をクリアしたんですね、スゴイ!」とか「こんな風な方法もありますよ」とか言ってくれる人がいたりすると嬉しいですよね。そこで勉強を続ける仕組みを模索する勉強カフェでは、さまざまな工夫をしています。
一つは、会員様通しを結びつけるご紹介。(もちろん、前提としてご入会時のアンケートやご説明時に希望の有無などを確認しています。)同じような資格を目指す方や同時期のご入会、同じような趣味を持たれている方などなど、勉強カフェをご利用いただく方をつなげていきます。同じ職場や学校では知り合えないような方と意気投合したり、沢山の刺激を与えあったりできるようになります。
二つ目は、「3ヶ月プログラム」、3ヶ月先までの学習計画をしっかりこなすために、チームを作って互いに進捗状況のチェックをしていこうという取組です。学習される方々の目標はまちまちです。それは一年以上かかるもの。3ヶ月くらいで受験するものなどありますが長期目標の方でも3ヶ月スパンで計画実行見直し等を行うのがよろしいようです。そこで目標資格等は違っても、個別の3ヶ月先の目標を設定し、互いにその進捗状況を確認し合うという仕組みです。プログラムへの参加希望者は入会プランもまちまちですが、まずは一同に会して趣旨説明、参加者紹介等を行ない、気持ちを新たにしていきます。日々の勉強カフェ利用による学習状況等を日記形式で「共有ノート」に記録、それをメンバー間でチェックしながらコメント等を入れています。初日に私が参加者の皆さんにお願いしているのは、自分が励まされようと思うのではなく、他の頑張ってるメンバーを励ますことを考えてほしいということです。たった一言のコメントでも、嬉しくなるものです。基本的に皆優しい方ばかりですから、素直に聞き入れていただいてますが、その効果はすぐに皆さん実感して頂けています。3ヶ月プログラム開始から2,3日目にして「すでにこのノートの効果が出てきましたね!」「ノートを見てモチベーションが上がりました」などというコメント等も見受けられます。
そして三つ目は「Goal Rush」という仕組み。これはチームではなく個人での自由参加。単月で月末までの自らの目標を決めてこれを100%とします。そして勉強カフェに来て勉強する毎に、当月目標に対しての進捗率を記録していきます。所々で自らの所感や他者からのコメントなどが入ったりします。最終的に目標の100%をクリアできるか!自分との約束を見える形にして、追っていくのです。あえて人目にさらして。これがまたゲーム感覚でつい競い合い的な気持ちに火がついたりします。最終的に何人が100%クリアできるかが全体の見どころです。最後に100%クリアした人数×100円を「勉強したくても、出来ない状況の多い、発展途上国の子ども達へ寄付します」(勉強カフェから)。つまり、自分頑張りが他者への応援にもなるのです。当然参加者全員が100%目標を必達してほしいのですが、やはり目標に届かないこともあるでしょう。その時は目標の見直し等を行って次にチャレンジすれば良いのです。博多プレースでは現在、このGoalRushの進捗表を「魚の競争」のような形で運用しています。(^^)
勉強が楽しくなれば理解度もましてきます。これからももっと楽しく勉強できるような仕組みを、会員の方々と一緒に考えながら進化させていければなと思います。